派遣業界で倒産増加、人材確保コスト上昇が圧迫

人材派遣業界の倒産増と派遣料金カルテル疑惑で経営環境が悪化 人手不足と賃上げ圧力の実態を押さえ、業界再編の行方を追え

人手不足と賃上げの流れのなか、人材派遣業界で経営環境の厳しさが増しています。公正取引委員会は、人材派遣大手5社に対し、派遣料金をめぐるカルテルの疑いで立ち入り検査を行いました。 一方で、業界全体では業者の淘汰も進んでいます。帝国データバンクによると、2025年の派遣会社の倒産件数は負債1000万円以上で80件となり、過去最多だった2014年に迫る水準でした。派遣する人材の確保や、賃金上昇に伴うコスト増が経営を圧迫しているといいます。 東京都内で倒産した派遣会社の元幹部は、人材募集に苦戦し、大手に人が流れてしまうと振り返りました。立ち上げ間もない企業では派遣先との価格交渉も難しく、採算確保が課題になっていたことがうかがえます。