最高裁長官、裁判での生成AI活用に慎重姿勢 「判断には使わない」
最高裁の生成AI活用方針と裁判への影響をわかりやすく整理 裁判官判断への導入は否定、民事手続きの効率化の動向も確認
最高裁の今崎幸彦長官は憲法記念日を前にした記者会見で、裁判で生成AIを裁判官の判断材料として使う考えはないとの見方を示した。一方で、証拠整理などの事務作業への補助的な活用はあり得るとした。
今崎長官は、生成AIについて「猛獣」と表現し、使いこなすための力量が必要だと述べた。誤回答や個人情報の漏えい、倫理面の課題なども踏まえ、慎重に検討を進める姿勢を示した。
最高裁は今年1月から、民事裁判の業務で生成AIを補助的に活用できるか分析を進めている。長官は、憲法公布から80年を迎える今年、訴訟手続きの合理化や効率化を進める必要性にも触れ、5月21日に全面実施される民事裁判のデジタル化を着実に進める重要性を強調した。